令和3年4月12日にあわぎんホール大会議室にて、「第1回市町村×サテライトオフィス進出企業県内マッチングイベント」を開催しました。
本イベントは、サテライトオフィス(以下、SO)企業の進出による地域活性化の取組事例を学ぶとともに、参加企業同士や市町村担当者との交流を通じて新たなビジネス創出の場とすることを目指して開催しました。
第1回目の開催となった今回は、SO企業やSOコンシェルジュ企業、県市町村の職員を含め、50名(※オンライン配信参加者含む)の方にご参加いただきました。
それでは、本イベントの概要についてレポートいたします!
【イベントレポート】
<第1部:講演>
第1部では、G&Cコンサルティング株式会社取締役会長 片岡 久議 様、美馬サテライトオフィス事業部 エリアプランナー 翠 大知 様より「サテライトオフィス企業から始まる地方創生」と題し、2017年にSOを美馬市に開設した経緯について、立地や建物、人間関係などさまざまな面からお話しいただきました。
(左:片岡様、右:翠様)
※G&Cコンサルティング株式会社 地方創生推進コンソーシアム会社として東京に本社を構え、2017年に徳島県美馬市にサテライトオフィスを設立。2018年にはG&Cコンサルティング株式会社とは別に、株式会社MIMAチャレンジという企業を設⽴し、若者にうだつの町並みで活動できる事業場所の斡旋や開業にあたってのコンサルティングを展開している。 |
G&Cコンサルティング株式会社は2015年、美馬市よりサテライトオフィス候補地として、うだつの町並み内の古民家、森邸を紹介され、その景観に感銘を受けて、整備を視野に地元との協議を開始したそうです。
きっかけは景観やハード面でしたが、片岡様が最終的に美馬市に開設を決めた理由は、「自治体職員の企業に寄り添った真摯な対応」だったそうです。
自治体職員の方の対応がとても素晴らしく、SO開設前から信頼関係を構築できたことで、「この方達と一緒なら何かできるのではないか?」と思い開設を決断されたとのことでした。
「売上や利益が作れる仕組みのサポートも大切ですが、行政職員が寄り添って並走してくれるかが最も大切です。」そして、「企業の課題を、行政職員が自分ごととして真剣に向き合ってくれれば企業側のやる気は大きく向上します。」と熱く語っていただき、ハード面の改善もさることながら、行政職員の想いがとても重要だということを参加者の皆様へ伝えていただきました。
また、MIMAチャレンジにおける具体的事例、誘致後の行政と企業の関わり方や課題、今後の取組みについても詳しくお話いただき、参加者の皆様は終始メモを取りながら熱心に聞き入っていました。
SO企業の方々にとっては行政とのビジネス事例を学ぶ機会となり、市町村にとっては即実践できる誘致促進のヒントを得られる講演となりました。
<第2部:市町村×SO進出企業との交流>
第2部では、市町村及び各地域担当のコンシェルジュ企業を、南部・西部・東部の3グループに分け、30分×3回のグループワークを実施しました。
(オンライン参加もありました)
コンシェルジュ企業がキュレーターとなり、SO企業は事業や今後の取組みの共有、市町村担当者は今後の課題やSO企業誘致についてアドバイスを受けるなど、地域や業種を超えた新しい出会いや交流を深める場となりました。
参加者の方々からは、「交流の場をもっと増やして欲しい」とのご意見もいただき、今後さらに企業や市町村が交流できる機会を増やしていくことが大切だと感じました。
講師の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました!
【開催概要】
第1回市町村×サテライトオフィス進出企業県内マッチングイベント
- 日時・場所
令和3年4月12日(月)13:30~16:30(13:00受付開始)
あわぎんホール 大会議室 (徳島県徳島市藍場町2丁目14)
- 対象
市町村のサテライトオフィス担当者
徳島県に進出しているサテライトオフィス企業等
サテライトオフィスコンシェルジュ企業
- 内容
第一部:講演
■テーマ「サテライトオフィス企業から始まる地方創生」
講師 G&Cコンサルティング株式会社 取締役会長 片岡久議 氏
G&Cコンサルティング株式会社 美馬サテライトオフィス事業部 エリアプランナー 翠大知氏
■徳島県の支援策について
登壇者 徳島県政策創造部 地方創生局とくしまぐらし応援課 学び・働き創造室
徳島県政策創造部 地方創生局とくしまぐらし応援課 移住交流担当
徳島県商工労働観光部 企業支援課 立地推進担当
第二部:市町村×進出企業との交流
- 主催
徳島県政策創造部 地方創生局とくしまぐらし応援課学び・働き創造室
企画・運営 株式会社えんがわ