地方のブランディングを地方から。

キネトスコープ社

代表 廣瀬圭治 / 主任 渡邊朋美

取組み概要

徳島県神山町に拠点を置き、ブンディング・リブランディングを行なっているキネトスコープ社。
企業の中に入り、企画・プロデュースすることで企業に寄り添ったブランディングを行っています。
業務やプロジェクトに臨む姿勢や、徳島での活動に対する想いをうかがいました。

関係者インタビュー

御社の事業・活動について教えてください。

ここ7~8年くらいで企業や地域全体のプロデュースを行うようになってきています。
弊社の業務内容は常にブラッシュアップを続けており、常に変化しています。

現在は主に企業の中に入ってCI、VIを一緒に考えていったり、まちづくりのプロデュースを行うなど、企画立案からプロジェクトを軌道に乗せるまで一貫して弊社にお任せいただいております。
もちろん、その流れの中で付随するロゴやサイトなどのクリエイティブも弊社で行っております。

なぜここで活動をしようと考えたのですか?

クリエイターって東京では100人に1人くらいの割合なのですが、徳島の場合6000人に1人という割合なのです。
徳島ではクリエイターが貴重な存在といえます。
また、徳島にはクリエイターが入っていない企業さんはまだまいっぱいあるのですが、そういった企業にクリエイターが入ることで付加価値を上げることができる可能性は、東京より徳島の方が高いと思ってます。
徳島で活躍するクリエイターにとってはブルーオーシャンな状態だと思えるのです。

弊社は案件に応じて、少数精鋭のチームを編成して取り組んでいるのですが、徳島県内のクリエイターの純度を高めていくことも意識しています。

弊社の「しずくプロジェクト」も地域課題に対し、デザイナーの観点から全く新しい価値を見出したものです。
このような新しい価値を秘めているものは、徳島のような地方の方がポテンシャルが高いと思っています。

御社のブランド「しずくプロジェクト」について教えてください。

マーケットに依存しない、本当に良いもの。アイデンティティを有したものを目指して始めました。
世の中にない、前例のない物をめざして生み出しました。

地方に来たデザイナーだからこそできる事。シビックプライドを守り続けた結果だと思っています。

立ち上げまで4年かかりましたが、今では地元にも認めてもらえるようになってきました。

利益度外視で製品開発・人材育成など課題に対してぶつかっていきましたが、その根っこにあるのは継続して事業を続ける事。
生み出したプロジェクトを地元に根付くように目指して進めています。

今後の目標・ビジョンについて教えてください。

木を加工する技術を有した職人を育成することは必須です。
継続して技術を継承してくため、職人希望の人材を雇用し、弟子として技術を磨いてもらいました。
3年の修行の末、自立し、今では1人で工房を切り盛りしています。
今後は新たな弟子として次世代の職人育成が課題です。

弊社の思いや、活動に共感してくれる人材が弊社の門を叩いてくれており、ともに働き地方のポテンシャルを盛り上げていきたいと考えています。