美波町には現在9社のSOが進出していますが、地方での仕事を試験的に体験できる施設はIT企業のサイファー・テック美波Labなどが入る町文化交流施設(恵比須浜)限られています。このため、あわえがSO体験施設の整備を計画しました。
古民家がある「戎町地区」にちなみ、「戎邸(えびすてい)」と名付けました。空き家となっていた築70年以上の古民家(木造2階建て延べ役120平方メートル)を、あわえが購入しました。
1階には、事務所として使用する板間のワーキングスペース(12平方メートル)と、土間のリビング(18.8平方メートル)があり、風呂や台所、トイレを備えます。2階には8畳と6畳の和室2部屋があります。
アカウミガメの上陸地として知られる大浜海岸などに近く、周辺には古民家が軒を連ね、漁師町の風情が漂う場所に立地しています。地元住民との交流を体験してもらうために、屋内外に縁側を設けます。
改修費用は約770万円。このうち約2/3は、国土交通省と町の空き家再生等推進事業による補助金で賄います。
あわえの吉田基晴社長(43)は「美波町の魅力である豊かな自然や、住民との触れ合いを体感してもらい、より多くのSO進出につなげたい」と話しています。
(徳島新聞 2015年5月31日)