徳島県にSOを開設した企業が、県内で新しい事業をおこす動きが相次いでいます。
神山町にサテライトオフィスを設置しているIT企業、ダンクソフトの渡部徹副社長が、同町にボードゲーム製作会社「あをくみ」を設立しました。県内の木工所で作った徳島らしいゲームを提案し、地元での新規雇用も目指します。
看板商品として開発したのは、神山町の上一宮大粟神社に祭られている五穀豊穣の神 大宣都比売(おおげつひめ)をモチーフにした対戦型ゲーム「オオゲツ」。大地に見立てたマス目のボードに、稲やアワを表す駒をルールに基づいて順に置いていき得点を競います。
ボードと駒には国産材を使い、阿南市の家具工場に製造を依託。11月から本格販売し、神山町や東京で競技イベントを開いて侵透を狙います。
渡辺さんは、IT分野以外で地域に根ざした事業が展開できないか検討する中、アナログな魅力が見直されつつあり、将来的に県産材の活用も期待できるボードゲームに目をつけました。事業が軌道に乗れば内製を行い、販売促進部門と合わせて数人を雇用する予定です。
社長に就いた渡辺さんは「土地の農業文化を象徴した徳島初のゲームとして広げていきたい」と話しています。
駒は20個入り(税込み3,132円)と88個入り(12,960円)の2種類。
ボードも大(30センチ四方、6,480円)と小(縦16センチ、横24センチ、2,376円)があります。年間約1千万円の売り上げを見込みます。
(徳島新聞 2015年9月11日)