神山町下分の神山バレーSOコンプレックスで働く技術者が地元の小学生と「放課後電子工作クラブ」を結成し、毎週木曜の夕方、同施設で発電の方法などを実験を通して学んでいます。
SOでネットサイトのプログラミングなどを行う山下実則さん(21)=株式会社パイロット研究員、埼玉県出身=が、機械好きの中山源太君(11)=神領小5年=ら小学生3人と9月から始動。電気店や通販サイトで手に入れた電子部品や磁石を使い、手製のスピーカーや発電機を作っています。
今月上旬にはペットボトルで作った風車を付けた自家発電システムに、ドローンで起こした風を当ててLEDを点灯させました。
6月からSOで働く山下さんが、町の粟(あわ)カフェで中山君と話をするうちに意気投合したことがきっかけでクラブが結成され、うわさを聞いた町内の小学生2人も加わりました。
生き生きと活動する中山君は「教えてもらうことで知識が広がった。どんどん挑戦したい」。今の目標は風力発電で得た電気を蓄え、夜に明かりをともすことです。
山下さんは「地域との繋がりが弱い都会に居たら、考えもしなかったこと。SOに来て良かった」と話しています。
同クラブは町内外の小中学生の参加を呼びかけています。
問い合わせは山下さん〈電080-6882-0839〉
(徳島新聞 2015年10月18日)