昨今、情報通信技術の発達によって生産性が向上し、多様なワークスタイル、ライフスタイルを選択できるようになってきました。 また、働き方改革・ワークライフバランスが謳われる中、求められる勤務環境も多様化しています。これに先立ち徳島県ではサテライトオフィス企業の誘致を進めていました。

1. 2010年

   光通信網の整備。
   「光ブロードバンド王国」に

   2011年のテレビ放送の地上デジタル化に先立ち、ケーブルテレビが視聴できるよう、山間部に至るまで総延長20万km超にも及ぶ光ファイバ網を県が整備しました。これにより同時にインターネットのブロードバンド通信網が整備され、徳島県は「光ブロードバンド王国」となりました。

2. 2011年

   東日本大震災の発生後、
   事業継続施策の関心高まる

   多くの企業が本社から離れた場所にバックオフィスを設置することを検討するようになりました。
   そんな中、ＮＨＫなどマスメディアで神山町のサテライトオフィスの動向が報じられ、神山町に進出するIT企業が増加するようになりました。

3. 2012年

   とくしまサテライトオフィス
   プロジェクトがスタート

   地域・NPO・進出企業・行政等で「とくしまサテライトオフィス・プロモーションチーム」を結成し、サテライトオフィスの誘致を本格的にスタートしました。
   古民家を活用し、全国屈指の光ブロードバンド環境と豊かな自然環境の中で、時間や場所にとらわれないサテライトオフィスの魅力をPRしました。

4. 2013年

   「第１回プラチナ大賞」受賞！
   全国から注目

   地域課題解決の取組みを表彰する「第１回プラチナ大賞」において優秀賞を獲得し、地方創生の「徳島モデル」として発信されました。
   また、各種メディアにも取り上げられ、先進的な取組みとして、注目されました。

5. 2015年

   河野消費者行政担当大臣（当時）
   が神山町を視察！
   神山町での業務試験のきっかけに

   消費者庁の移転を検討するため、河野消費者行政担当大臣（当時）が来県しました。
   その際、大臣から視察先の１つであった神山町で、実証実験の提案があり、翌年に実施される業務試験のきっかけになりました。

6. 2016年

   消費者庁が
   神山町を視察！
   業務試験にチャレンジ！

   徳島県への移転に向けた課題を洗い出すため、「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」で業務試験を実施しました。
   業務試験にあたっては、消費者庁長官も来県し、東京と離れた場所でも業務ができる環境を体感していただきました。

7. 2017年

   徳島県庁に
   「消費者行政新未来創造オフィス」開設

   2016年（平成28年）に行われた業務試験に続いて、消費者庁の政策立案拠点として、「消費者行政新未来創造オフィス」が県庁内に整備されました。
   消費者教育の先進県である徳島県で、実証に基づいた政策の分析・研究をベースとした消費者行政の発展・創造の場として位置付けられ、理論的・先進的な調査・研究や全国展開を見据えたモデルプロジェクトなど、新たな観点からの取組みを集中的に実施する拠点が開設されることとなりました。

8. 2019年

   サテライトオフィス開設数が
   総務省の統計に！そして全国１位に！

   総務省よりサテライトオフィス開設企業数に関する統計がこの年から発表されるようになりました。
   徳島県は、2018年度末（平成31年度末）時点において、北海道と並んで全国１位のサテライトオフィス開設企業数と公表され、名実ともにサテライトオフィス先進県として、認識されるようになりました。

9. 2020年

   明治開闢以来初！
   国の本庁機能が徳島県に！

   2016年（平成28年）に実施された神山町での業務試験から始まる消費者庁誘致の取組みが結実し、「消費者庁新未来創造戦略本部」が県庁内に開設されました。明治開闢以来、初となる国の本庁機能の移転が達成され、東京一極集中の是正に向けた取組みの一歩となりました。